こんにちは。長崎・思案橋で「炭火やきとり武将門」の三代目をしている、熊谷将希(マサキ)です。
暗号資産の取引所のアプリを開くと、ビットコインやイーサリアムと並んで、XRP(エックスアールピー)という名前が出てきます。「リップル」と呼ばれることも多い暗号資産です。
でも、「リップルって会社の名前じゃないの?」「何に使うためのものなの?」と、わかりにくいところもあります。
この記事では、XRPとは何かを、公式サイト(xrpl.org)や取引所の公式の情報をもとに、はじめての方にもわかるように整理しました。
この記事でわかること
- XRP・Ripple社・XRP Ledgerのちがい
- XRPの4つの特徴(速さ・手数料・しくみ・発行の量)
- 米国の証券取引委員会(SEC)との裁判は、どう終わったのか
- Coincheckで500円から買う方法と、送るときの注意点
XRP(リップル)とは「速く、安く送るために作られた暗号資産」
XRPは、「XRP Ledger(エックスアールピー・レジャー)」というブロックチェーンの上で使われる暗号資産です。
公式サイトでは、XRP Ledgerは2012年に動き始めたと紹介されています。ビットコインが「デジタルの金」をめざしたのに対して、XRPはお金や価値を、速く、安く送ることに強みがあります。
まさき
ビットコインとイーサリアムのちがいを先に知っておくと、XRPの立ち位置もわかりやすくなります。
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「XRP」「Ripple社」「XRP Ledger」のちがい
XRPがわかりにくい一番の理由は、よく似た3つの名前が出てくることです。公式サイトの説明をもとに整理すると、次のとおりです。
3つの名前
- XRP Ledger
だれでも使える、公開されたブロックチェーン(台帳)。世界中の参加者が運営しています - XRP
XRP Ledgerにもともと備わっている暗号資産。取引所で売り買いするのはこれです - Ripple(リップル)社
2012年にできた米国の会社(当時の名前はOpenCoin)。XRP Ledgerの開発に関わり、XRPを多く持っています
日本では、暗号資産のXRPのことを、会社の名前から「リップル」と呼ぶことがよくあります。ただ、XRPとRipple社は別のものです。
公式サイトによると、Ripple社はXRP Ledgerの運営に参加する一員で、ほかの参加者と同じ権利しか持っていません。取引を確かめるサーバー(検証者)も世界に150以上あり、そのうちのひとつをRipple社が動かしている、と説明されています。
XRPの4つの特徴

特徴1:送金が数秒で終わる
公式サイトでは、XRP Ledgerでの取引は3〜5秒ほどで決まると案内されています。ビットコインの新しいブロックがおよそ10分ごとに作られるのとくらべると、とても速いことがわかります。
特徴2:手数料がごくわずか
ふつうの取引で払う手数料の最低額は0.00001XRPです(公式サイトの手数料の説明)。円にすると、ごくわずかな額です。
払った手数料はだれかの手に渡るのではなく、消えてなくなるしくみになっています。たくさんの取引を送りつけるいたずらを防ぐためです。
ここは混同しやすいところ
XRP Ledgerそのものの手数料が安くても、取引所から送り出すときの手数料は、取引所ごとに決まっています。送る前に、使う取引所の手数料の表を確かめましょう。
特徴3:マイニング(採掘)がない
ビットコインは、たくさんの計算をして新しいブロックを作る「マイニング」で動いています。
XRP Ledgerには、マイニングがありません。検証者と呼ばれるサーバーどうしが、取引の順番と結果に合意すると、新しい台帳ができます。公式サイトでは、検証者の80%が合意すると台帳が決まると説明されています。大きな計算をしないので、使う電気もごくわずかだとされています。
特徴4:1,000億XRPがはじめから作られていて、増えない
ビットコインは、マイニングによって少しずつ新しく発行されます。発行の上限は2,100万BTCです。
XRPは、はじめに1,000億XRPが作られていて、それより増えることはありません。さらに、手数料で使われた分は消えるので、少しずつ減っていきます。
Ripple社は、持っているXRPのうち550億XRPを、決まった時期まで動かせないように預けました(エスクロー)。2024年10月時点で380億XRPが残っている、と公式サイトに書かれています。
ビットコインの発行のしくみは、こちらで紹介しています。
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米国のSECとの裁判は、どう終わったのか
XRPを調べると、必ず出てくるのが米国の証券取引委員会(SEC)とRipple社の裁判です。報道やSECの発表をもとに、流れをまとめます。
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2020年12月 SECがRipple社を訴える
SECは、Ripple社と経営者2人が、届け出をしないままXRPを売って13億ドル以上を集めたとして訴えました(SECの発表)。
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2023年7月 判決が分かれる
ニューヨークの連邦地方裁判所は、機関投資家への販売は証券の販売にあたる一方で、取引所での一般の人への販売はあたらないと判断しました。
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2024年8月 罰金が決まる
裁判所は、Ripple社に約1億2,500万ドルの罰金を命じました。
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2025年8月 裁判が終わる
SECとRipple社が、そろって控訴を取り下げたと報じられました。罰金はそのまま決まり、5年近く続いた裁判が終わりました。
この裁判のあいだ、XRPの値段は、裁判の知らせで大きく動くことがありました。暗号資産の値段は、技術だけでなく、法律やニュースでも動くということを、よく表している出来事だと思います。
米国ではXRPのETFも始まった
報道によると、2025年11月に、米国でXRPそのものを組み入れたETF(上場投資信託)の取引が始まりました。その後も、いくつかの運用会社がXRPのETFを出しています。
ただし、これは米国の話です。日本の証券会社で同じものが買えるわけではありません。
XRPの買い方|Coincheckなら500円から

XRPは、日本の金融庁に登録された暗号資産の取引所で買えます。ぼくが最初に口座を開いたCoincheck(コインチェック)でも取り扱っていて、公式のコラムではXRPは500円から買えると案内されています。
流れは、ビットコインを買うときと同じです。
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口座を開く
スマホのアプリで申し込み、本人確認をします。口座開設は無料です。
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XRPを選んで買う
アプリで「XRP」を選び、買う金額を入れて購入します。
アプリの販売所で買うときは、買う値段と売る値段の差(スプレッド)が実質のコストになります。取引所と販売所のちがいは、こちらにまとめています。
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口座の開き方は、画面の順番にそってこちらで紹介しています。
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XRPを送るときは「宛先タグ」に注意
XRPをほかの取引所やウォレットとやりとりするときは、アドレスのほかに「宛先タグ」という番号が必要になることがあります。
Coincheckの公式コラムでは、XRPをCoincheckに送るときは必ず宛先タグを入れるよう案内されています。タグがない、または違っていると、残高に反映できず、送ったXRPを返してもらうこともできないとされています。
送るときの基本は、こちらの記事で手順にそって紹介しています。
あわせて読みたい暗号資産の送金のやり方|長崎の焼き鳥屋の三代目がCoincheckアプリでの手順と、アドレス・ネットワーク・手数料の注意点をやさしく解説暗号資産の送金のやり方を、Coincheckアプリでの手順にそってまとめました。アドレスの確かめ方、ネットワークの合わせ方、送金手数料、少額での試し送り、トラベ…
XRPを買う前に知っておきたいこと
金融庁は、暗号資産を使う人に向けて、次のような注意を呼びかけています。
金融庁の注意(要点)
- 暗号資産は、日本円のような法定通貨ではない
- 値段は大きく動くことがある
買ったときより値段が下がり、損をすることがあります - 登録を受けた業者を使う
金融庁・財務局に登録された交換業者かどうかを確かめます - 「必ずもうかる」話に気をつける
XRPなど有名な暗号資産の名前を使った、詐欺の勧誘もあります
ぼくは、なくなっても生活に困らない金額で、少しずつがいちばん大切だと考えています。ニュースで値段が上がったときほど、落ち着いて金額を決めたいところです。
だまされないために暗号資産の詐欺の見分け方|長崎の焼き鳥屋の三代目が金融庁・警察庁の注意喚起でまとめた5つのサインと相談窓口暗号資産の詐欺の見分け方を、金融庁・警察庁・国民生活センターなどの公式の注意喚起だけでまとめました。「必ず儲かる」の勧誘、SNSやマッチングアプリの投資話、偽サ…
よくある質問
XRPとリップルは同じものですか?
暗号資産の「XRP」を、日本では「リップル」と呼ぶことが多いです。ただ、正しくは、Ripple(リップル)は会社の名前で、XRPはXRP Ledgerで使われる暗号資産の名前です。
XRPはいくらから買えますか?
Coincheckの公式コラムでは、500円から買えると案内されています。取引所ごとに最低の金額や数量はちがうので、使う取引所の公式サイトで確かめてください。
XRPはこれから増えますか?
新しく作られることはありません。はじめに作られた1,000億XRPがすべてで、手数料として使われた分は消えていきます。
XRPの利益にも税金はかかりますか?
はい。売って利益が出たときなどは、ほかの暗号資産と同じように所得の計算が必要になります。考え方はこちらにまとめています。
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最後に
XRPは、速く、安く送ることに強みを持つ暗号資産です。
会社の名前と混ざりやすいこと、裁判やニュースで値段が大きく動いてきたこと。そうした背景を知っておくと、取引所のアプリに並ぶ名前の見え方も、少し変わってくると思います。
まずはしくみを知り、もし買うなら、少しの金額から試してみてください。
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まとめて読む暗号資産の始め方 完全ガイド|長崎の焼き鳥屋の三代目がまとめた、口座開設から税金・守り方までの順番、暗号資産の始め方を順番にまとめたガイドです。口座開設、ビットコインやイーサリアムの買い方、積立、取引所と販売所の違い、送金、税金、詐欺と口座の守り方まで、読む…
長崎の小さなまちから、今日も世界へ。現場からは、以上です。
※この記事は情報提供を目的としたもので、XRPなど特定の暗号資産の購入をおすすめするものではありません。暗号資産は価格が変動し、損失が出ることがあります。送金の速さ・手数料・発行の量はXRP Ledgerの公式サイト(xrpl.org)、裁判の経過はSECの発表と報道、最低購入金額と宛先タグはCoincheckの公式コラムの、2026年10月27日時点の情報です。内容は変わることがあります。取引の前に、各社の公式サイトで最新の内容を確かめてください。写真:Unsplash(Kanchanara、Viktor Forgacs)