こんにちは。長崎・思案橋で「炭火やきとり武将門」の三代目をしている、熊谷将希(マサキ)です。
ビットコインのニュースで、ときどき出てくる言葉が「半減期(はんげんき)」です。
「半減期が近いから値上がりする」といった話を見かけることもありますが、そもそも何が半分になるのか、次はいつなのかは、意外と知られていません。
この記事では、ビットコインの半減期のしくみを、公開されているデータと取引所の公式の説明をもとに、やさしく整理しました。
この記事でわかること
- 半減期で「何が」半分になるのか
- なぜ約4年ごとに来るのか
- 過去4回の半減期の日付と、次の半減期の見込み
- 「半減期のあとは必ず上がる」とは言えない理由
ビットコインの半減期とは「新しく発行される量が半分になる日」
ビットコインは、マイニング(採掘)と呼ばれる作業で、新しく発行されます。
世界中のコンピューターが計算をして、およそ10分ごとに取引の記録をひとまとめにした「ブロック」を作ります。ブロックを作った人には、ごほうびとして新しいビットコイン(報酬)が渡されます。
この報酬が半分になるタイミングが、半減期です。
ポイント
半分になるのは、ビットコインの値段ではありません。新しく発行される量(ブロックを作ったごほうび)が半分になります。
お店でたとえると
焼き鳥屋でたとえるなら、毎日仕込む串の本数が、4年ごとに半分になっていくようなものです。お店にある串の数は増え続けますが、増えるペースはだんだんゆっくりになります。そして、あらかじめ決めた本数に近づいたところで、仕込みは止まります。
なぜ約4年ごとなのか

半減期は、カレンダーの日付で決まっているわけではありません。210,000ブロックごとに来るように、ビットコインのプログラムで決められています。
ブロックはおよそ10分に1つ作られるので、計算すると次のようになります。
計算してみると
210,000ブロック × 10分 = 2,100,000分
2,100,000分 ÷ 60分 ÷ 24時間 ÷ 365日 ≒ 約4年
ブロックができる速さは、ときによって少し前後します。そのため、半減期の日付も、きっちり4年ごとではなく、少しずつずれます。
過去4回の半減期と、そのときの報酬
ビットコインは2009年に動き始めました。最初の報酬は、1ブロックあたり50BTCでした。そこから、次のように半分になってきました。
- 1回目 2012年11月28日
ブロック210,000 報酬 50BTC → 25BTC - 2回目 2016年7月9日
ブロック420,000 報酬 25BTC → 12.5BTC - 3回目 2020年5月11日
ブロック630,000 報酬 12.5BTC → 6.25BTC - 4回目 2024年4月20日
ブロック840,000 報酬 6.25BTC → 3.125BTC
いまは、1つのブロックを作るごとに3.125BTCが新しく発行されています。
次の半減期はいつ?|2028年ごろの見込み
次の半減期は、ブロック1,050,000に達したときです。報酬は3.125BTCから1.5625BTCに減ります。
2026年10月27日時点で、ブロックの高さ(何番目のブロックまで作られたか)は973,376でした。残りは76,624ブロックです。
次の半減期までの目安
76,624ブロック × 10分 ≒ 約532日
→ 2028年4月ごろの見込み
暗号資産の情報サイトCoinGeckoも、2028年4月ごろと予想しています。ただし、これはあくまで目安です。ブロックができる速さによって、日付は前後します。
発行の上限は2,100万BTC|最後の発行は2140年ごろ
半減期をくり返すと、報酬はどんどん小さくなっていきます。そして最後は、新しいビットコインは発行されなくなります。
そのため、ビットコインの総量には2,100万BTCという上限があります。Coincheckの公式コラムでも、最後の発行は2140年ごろとされている、と紹介されています。
2026年10月時点で、すでに約2,010万BTCが発行されています(Blockchain.comの公開データ)。上限のおよそ96%です。残りの約90万BTCを、100年以上かけて少しずつ発行していくことになります。
まさき
量が決まっていて、増え方もプログラムで決まっている。ここが、ビットコインが「デジタル・ゴールド」と呼ばれる理由のひとつです。
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半減期で値段は上がる?|「必ず上がる」とは言えない理由

「新しく出てくる量が減るなら、値段は上がるのでは?」と考える方もいると思います。
たしかに、半減期は値動きの話題になりやすいできごとです。でも、半減期があれば必ず値段が上がる、とは言えません。
- 取引所も「必ずしも」と書いている
Coincheckの公式コラムでは、半減期が必ずしも値上がりにつながるわけではない、と説明されています - 過去の値動きは毎回ちがう
GMOコインの公式コラムも、過去の半減期のあとの値動きは一様ではなかったとして、過去の例にとらわれすぎないよう呼びかけています - 前もってわかっている
半減期の時期は、だれでも前もって計算できます。そのため、期待が先に値段に入ることもあると考えられます - 値段はほかのことでも動く
世界の景気、金利、法律や規制のニュースなど、値段を動かすものはたくさんあります
ぼくは、半減期を「値段を当てるための合図」ではなく、ビットコインのしくみを知るきっかけとして見るのがいいと考えています。
マイニングをする人たちへの影響
半減期のあとは、マイニングをする人がもらえる報酬が半分になります。電気代などのコストは変わらないので、利益が出にくくなる人も出てきます。
ブロックを作った人は、報酬のほかに、取引を送る人が払う手数料も受け取っています。報酬が小さくなるほど、この手数料の役割が大きくなっていきます。
半減期を待たずに、少しずつ買う方法もある
「半減期の前に買うべき?あと?」と、時期で迷ってしまう方もいると思います。
時期を当てるのはむずかしいので、ぼくは決まった金額を、決まった日に、少しずつ買う「積立」も、ひとつの方法だと考えています。値段が高いときは少なく、安いときは多く買えるので、買う時期を分けられます。
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よくある質問
半減期の日に、持っているビットコインが半分になりますか?
なりません。半分になるのは、新しく発行される量(ブロックを作ったごほうび)です。持っているビットコインの量は変わりません。
次の半減期は何年ですか?
ブロック1,050,000に達したときで、2028年4月ごろと見込まれています。ブロックができる速さで、日付は前後します。
半減期は何回ありますか?
報酬が小さくなりすぎて発行が止まるまで、くり返されます。最後の発行は2140年ごろとされています。
半減期のあとは値上がりしますか?
必ず上がるとは言えません。取引所の公式コラムでも、半減期が必ずしも値上がりにつながるわけではないと説明されています。
最後に
ビットコインの半減期は、新しく発行される量が、約4年ごとに半分になるしくみです。
発行の量も、減っていくペースも、プログラムで決まっている。このしくみを知っておくと、ニュースで「半減期」という言葉を見たときに、落ち着いて読めるようになると思います。
値段の予想より、まずはしくみを知ること。そのうえで、もし買うなら、なくなっても困らない金額から始めてみてください。
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長崎の小さなまちから、今日も世界へ。現場からは、以上です。
※この記事は情報提供を目的としたもので、ビットコインの購入をおすすめするものではありません。暗号資産は価格が変動し、損失が出ることがあります。過去の半減期の日付と報酬はBitcoin Wiki、ブロックの高さはmempool.space、発行済みの量はBlockchain.comの、2026年10月27日時点の公開データです。次の半減期の時期は目安で、前後します。写真:Unsplash(Aron Visuals、Michael Förtsch、Winston Chen)