こんにちは。長崎・思案橋で「炭火やきとり武将門」の三代目をしている、熊谷将希(マサキ)です。
このブログでは、暗号資産やWeb3.0のことを書いています。だからこそ、どうしても書いておきたいテーマがあります。暗号資産を使った詐欺です。
警察庁の発表(令和7年・暫定値)では、SNS型投資詐欺の認知件数は9,538件、被害額は1,274.7億円で、どちらも前の年より増えています。SNS型ロマンス詐欺でも、暗号資産を送らせる手口が大きく増えています。
この記事は、金融庁・警察庁・国民生活センターなどの公式の注意喚起で確かめた内容だけでまとめました。ご自身だけでなく、ご家族や、まわりの年配の方にもぜひ伝えてください。
この記事でわかること
- 詐欺を見分ける5つのサイン
- 金融庁の「暗号資産交換業者登録一覧」で登録を確かめる方法
- 困ったときの相談窓口
サイン1:「必ず儲かる」「あなただけ」と言われる
金融庁は、「必ず儲かる」などの断定的な勧誘は疑ってくださいと呼びかけています。
警察庁も、「必ず」「確実」「あなただけ」といった言葉に注意するよう案内しています。日本暗号資産等取引業協会(JVCEA)も、「元本保証」という言葉は危険信号だとしています。
こんな言葉が出たら要注意
- 「必ず儲かる」「確実に増える」
- 「元本保証」
- 「あなただけに教える」
- 「今すぐ」「今日だけ」
JVCEAは、「今すぐ」と急かされたら、一晩おいて考えることをすすめています。
サイン2:SNSやマッチングアプリで知り合った人からの投資話

警察庁によると、SNS型投資詐欺は、たとえばこんな流れで進みます。
STEP
SNSの広告やメッセージで近づく
LINEなど別のアプリに誘われ、投資のグループに招かれます。そこでは「儲かった」という書き込みが並びます。
STEP
利益が出ているように見せる
画面の上では利益が増えて見えます。最初に少しだけお金を返して、信用させることもあります。
STEP
引き出そうとすると、お金を求められる
「手数料」「保証金」「税金」などの名目で、さらに送金を求められ、やがて連絡が取れなくなります。
マッチングアプリなどで知り合った相手が恋愛感情を利用して投資に誘う「ロマンス詐欺」でも、暗号資産の購入や架空の投資を勧められる例があります。警察庁は、会ったことがない相手から投資や結婚費用などの名目でお金を求められたら、詐欺を疑ってくださいと呼びかけています。
ほかにも、警察庁は次のような点を見分けるポイントとしてあげています。
- 知り合ってすぐLINEに誘われる
- 有名人が無料で投資を教えてくれる
有名人が無料で「確実に儲かる話」を教えることは、基本的にありません。本人の公式アカウントで確かめましょう - 振込先が個人名義、または毎回ちがう口座
- 勧められた暗号資産やアプリを検索しても出てこない
- 翻訳アプリや生成AIで別人になりすましていることがある
サイン3:偽サイト・偽アプリ・「サポート」や公的機関を名乗る連絡

JVCEAによると、本物の取引所にそっくりな偽サイトや偽アプリがあり、見た目は似ていてもURLが少しだけちがう、という例があります。検索結果や広告に偽サイトがまぎれることもあるそうです。
「サポート」や「確認」を名乗るLINEやメールにも注意が必要です。お金を送る前やログインする前に、URLやアプリ名を、取引所の公式の案内と見くらべて確かめましょう。
また、金融庁は次のように注意を呼びかけています。
- 金融庁やその職員が、投資の勧誘や被害の調査をすることはありません
- 金融庁のロゴを勝手に使ったホームページが見つかっています
- 登録業者の名前をかたったり、まぎらわしい名前を使ったりする業者もいます
- 「被害を取り戻してあげます」という話で、さらにお金をだまし取る手口もあります
サイン4:秘密鍵・リカバリーフレーズを聞かれる
JVCEAによると、「本人確認のため」「資産の復元に必要」などと言って、秘密鍵やリカバリーフレーズを入力させようとする手口があります。
秘密鍵やリカバリーフレーズは、ウォレットの中身を動かすための「カギ」です。JVCEAは、秘密鍵・シードフレーズ・二段階認証コードを誰かに教えることは、財布ごと渡すのと同じだと説明しています。
どんな理由があっても、だれにも教えない・入力しない。これだけは覚えておいてください。
サイン5:金融庁に登録していない業者

日本で暗号資産の売買などのサービスをするには、金融庁・財務局への登録が必要です。警察庁も、無登録で暗号資産交換業を行うことは違法だとしています。
登録しているかどうかは、金融庁のサイトで、だれでも確かめられます。
ただし金融庁は、登録があるだけで安心して投資できる保証にはならないこと、登録業者になりすます例もあることも伝えています。登録の確認は「最低限の入り口」と考えてください。
長崎のご家族や、年配の方に伝えてほしいこと
スマホでSNSやLINEを使うのは、もう若い人だけではありません。長崎に住むご家族や、まわりの年配の方にも、この記事の中身を伝えてほしいと考えています。
覚えておいてほしい3つのこと
- 会ったことのない人から、暗号資産やお金の話が出たら疑う
- お金を送る前に、ひとりで決めない
警察庁は、すぐに家族や警察に相談するよう呼びかけています - 一度送ったら、取り戻すのはとても難しい
国民生活センターも、被害の回復は極めて困難だと伝えています
警察庁は、一度振り込むと、取り戻そうとしてさらに深みにはまりやすいとも伝えています。「おかしいかな」と思った時点で、相談してください。
まさき
「相談したら恥ずかしい」と思わなくて大丈夫です。迷ったら、まずは電話を1本。それがいちばんの守りになると考えています。
困ったときの相談窓口
公式のページで確かめた窓口です。
- 警察相談専用電話 #9110
詐欺かもしれないと思ったとき(警察庁) - 消費者ホットライン 188(局番なし)
近くの消費生活センターなどにつながります - 金融庁 金融サービス利用者相談室 0570-016811
IP電話からは03-5251-6811。平日10時〜17時 - 金融庁 詐欺的な投資に関する相談ダイヤル 0570-050588
IP電話からは03-6206-6066。平日10時〜17時 - 日本暗号資産等取引業協会 03-3222-1061
もし被害にあってしまったら、JVCEAは次のことをすすめています。
- ウォレットの連携を解除する
- パスワードと二段階認証を変える
- 使っている取引所やウォレットのサポートに連絡する
- メッセージ・URL・送金の記録を残しておく
- 相談窓口に連絡する
まとめ
暗号資産そのものは、新しいお金の仕組みとして、ぼくも学び続けている分野です。でも、その「新しさ」や「わかりにくさ」につけこむ人がいるのも事実です。
「必ず儲かる」は疑う。会ったことのない人の投資話は疑う。秘密鍵は教えない。登録を確かめる。迷ったら #9110・188 に相談する。
この記事が、あなたやあなたの大切な人を守るきっかけになればうれしいです。
長崎の小さなまちから、今日も世界へ。現場からは、以上です。
※この記事は、2026年10月18日時点の金融庁・警察庁・国民生活センター・日本暗号資産等取引業協会の公式サイトの情報をもとにした一般的な情報提供です。統計の数字は警察庁の令和7年の暫定値です。相談窓口の番号や受付時間は変わることがありますので、各公式サイトでお確かめください。写真:Unsplash(FlyD、Gilles Lambert、Towfiqu barbhuiya、Kedibone Isaac Makhumisane)