こんにちは。長崎・思案橋で「炭火やきとり武将門」の三代目をしている、熊谷将希(マサキ)です。
「ビットコインを買ったけど、しばらく売るつもりはない」
「持っているだけの暗号資産を、何かに使えないのかな」
そんな方が一度は目にするのが、貸暗号資産(レンディング)というサービスです。
この記事では、貸暗号資産の仕組みを、Coincheck(コインチェック)の「貸暗号資産サービス」を例に、公式サイトと取引説明書に書かれていることだけで、やさしく整理します。
この記事でわかること
- 貸暗号資産(レンディング)とはなにか
- 利用料はどのくらい受け取れるのか(計算の例)
- Coincheckでの申し込みの流れ(4ステップ)
- 始める前に知っておきたい5つのリスク
貸暗号資産とは「持っている暗号資産を貸して、利用料を受け取る」こと
貸暗号資産とは、自分が持っている暗号資産を、決まった期間、暗号資産の会社に貸し出すサービスです。
期間が終わると、貸した暗号資産と同じ種類・同じ量が戻ってきて、それに加えて利用料を受け取れます。「レンディング」とも呼ばれます。
お店にたとえると、使っていない道具を知り合いのお店に貸して、返してもらうときにお礼をもらうようなイメージです。
まさき
ただし、銀行の預金とはまったくの別物です。ここは、あとの「リスク」でしっかり書きます。
Coincheckの貸暗号資産サービスのおもな内容
公式サイトと取引説明書(2025年1月31日付)に書かれている、おもな内容は次のとおりです。
- 利用料の年率
公式サイトでは「最大年率5.0%」と案内されています。実際の年率は、通貨や貸し出す期間によって変わります - 貸せる暗号資産
原則として、Coincheckの取引所・販売所で取り扱っている暗号資産と同じです - 申し込みの方法
パソコンなどのWebブラウザから申し込みます。スマートフォンのアプリからは申し込めません。電話やメールでの申し込みもできません - 申し込める時間
365日24時間、申し込めます - 利用料の受け取り
貸した暗号資産が返ってくるときに、まとめて受け取ります
貸せる最低の数量や、選べる期間、その時点の年率は、申し込みの画面で確かめる仕組みです。申し込む前に、必ず画面の数字を見てください。
利用料はどのくらい?公式サイトの計算の例

Coincheckの公式サイトでは、次のような計算の例が紹介されています。
公式サイトの計算の例
年率3.0%で、10BTCを90日間貸した場合
受け取れる利用料は0.07398BTC
計算の考え方は、「貸した量 × 年率 × 貸した日数 ÷ 365日」です。
ここで大切なのは、利用料は円ではなく、貸した暗号資産で受け取るということです。ビットコインを貸せば、利用料もビットコインで受け取ります。
そのため、利用料を受け取っても、そのあいだにビットコインの値段が大きく下がれば、円で数えた資産は減ってしまうことがあります。
Coincheckでの申し込みの流れ(4ステップ)
取引説明書で案内されている流れです。まだ口座がない方は、先に口座開設をすませておきましょう。
STEP
貸し出す暗号資産を「振替」する
パソコンなどのWebブラウザでCoincheckにログインし、貸し出したい暗号資産を、ふだんの口座から貸暗号資産の口座へ振り替えます。
STEP
数量と期間を決めて申請する
貸し出す数量(Coincheckが決めた最低数量以上)と、貸し出す期間を選んで申請します。期間が終わったあと、自動でもう一度申請する設定も、このときにできます。
STEP
Coincheckの承認を待つ
Coincheckが通貨ごとに決めている借り入れの上限などを見て、承認します。承認された時点で契約が成り立ち、貸し出しが始まります。上限に達していると、承認されないこともあります。
STEP
期間が終わったら、返却と利用料の受け取り
期間が終わると、貸したのと同じ種類・同じ量の暗号資産が返ってきます。あわせて、利用料と消費税相当額を受け取ります。
申請しただけで、まだ承認されていないあいだは、利用料は発生しません。
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始める前に知っておきたい5つのリスク

貸暗号資産は、預けておけば安全に増える、というものではありません。取引説明書に書かれているリスクを、5つにまとめました。
5つのリスク
- 途中でやめられない
貸しているあいだは、原則として途中で解約できません。値段が大きく動いても、売ったり送ったりすることはできません - 値段が下がるリスクは自分が負う
貸しているあいだに値段が下がっても、その損は自分で負います - 会社が破綻すると、返ってこないことがある
貸し出しは担保のない契約です。Coincheckが破綻した場合、貸した暗号資産が返ってこない可能性があります - 分別管理や預金保険の対象ではない
ふだん口座に置いている暗号資産は、会社の資産と分けて管理(分別管理)されています。しかし、貸し出した暗号資産はその対象外です。銀行の預金のような預金保険の対象でもありません - 予定より早く返されることがある
Coincheckは、期間に応じた利用料を払って、いつでも暗号資産を返すことができます。予定していた利用料を受け取れないことがあります
ぼくは、貸し出すとしても、しばらく売る予定のない分のうち、もしものときに困らない量だけにするのが大切だと考えています。生活に使うお金や、近いうちに使う予定のある分は、貸し出さないほうが安心です。
貸暗号資産の利用料と税金
貸暗号資産で受け取った利用料も、税金の対象になることがあります。暗号資産の税金の考え方は、国税庁の情報をもとに、こちらの記事でまとめています。
» 【初心者向け】暗号資産の税金はいつかかる?
取引の記録は、あとから確定申告で困らないように、残しておきましょう。
よくある質問
貸暗号資産はスマホのアプリから申し込めますか?
いいえ。取引説明書では、パソコンなどからインターネットで申し込むことになっていて、スマートフォンアプリからは申し込めません。
いくらから貸せますか?
Coincheckが別に決めている「最低数量」以上から申し込めます。通貨ごとの数量は、申し込みの画面で確かめてください。
途中で売りたくなったらどうなりますか?
原則として、貸しているあいだは途中で解約できず、売ることもできません。期間を選ぶときは、そのあいだ売らなくても困らないかを考えておきましょう。
利用料は円でもらえますか?
いいえ。利用料は、貸した暗号資産で受け取ります。
まずは「買う」「持つ」から
貸暗号資産は、暗号資産をしばらく持ち続けると決めた人のためのサービスです。まだ暗号資産を持っていない方は、まずは少額で買ってみるところからがおすすめです。
» 【初心者向け】ビットコインの買い方
» 暗号資産の積立のやり方
また、長く持つほど、口座を守ることが大切になります。二段階認証などの備えは、こちらにまとめました。
» 暗号資産の口座のセキュリティ対策
最後に
貸暗号資産は、持っている暗号資産を決まった期間貸して、利用料を受け取るサービスです。
売る予定のない暗号資産を持っている方にとって、ひとつの選択肢になります。一方で、途中でやめられないことや、会社が破綻したときに返ってこない可能性があることなど、ふつうに持っているときとはちがうリスクがあります。
仕組みとリスクを知ったうえで、無理のない量から考えてみてください。
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長崎の小さなまちから、今日も世界へ。現場からは、以上です。
※この記事は情報提供を目的としたもので、特定の暗号資産の購入や貸し出しをおすすめするものではありません。暗号資産は価格が変動し、貸暗号資産サービスでも損失が出ることがあります。貸暗号資産サービスは預金ではなく、預金保険の対象ではありません。利用の前に、Coincheckの「貸暗号資産取引説明書」や利用約款を必ず確かめ、ご自身の判断と責任で、余裕資金の範囲で行ってください。年率・計算の例・手順は、2026年10月27日時点のCoincheck公式サイトと取引説明書(2025年1月31日付)の情報です。内容は変わることがあります。写真:Unsplash(Kanchanara、Maxim Hopman、Michael Förtsch)